@article{oai:lib.sugiyama-u.repo.nii.ac.jp:00003563, author = {戸田, 由紀子 and TODA, Yukiko}, issue = {54}, journal = {椙山女学園大学研究論集 : 人文科学篇・社会科学篇・自然科学篇, Journal of Sugiyama Jogakuen University. Humanities, Social sciences, Natural sciences}, month = {Mar}, note = {21世紀に入り,アジア太平洋戦争における日本の植民地主義に対する抵抗と受容の複 雑な関係性を描いた英語文学作品が欧米やアジア諸国で次々と出版されている。またそれ らの作品が,Man Asian Literary Prize やBooker Prize などの名高い文学賞を受賞し,世界 的に注目を浴びている。マレーシアを代表する出版社Fixi からは,大戦の物語さえ書け ばブッカー賞が取れるかもしれないと揶揄されるほどである(Mukherjee 5)。Fixi 社は大 戦ではなく現代社会の物語を扱いたいと述べ,前述した文学的動向を快く思っていないよ うだが,果たして日本によるマラヤ占領時代を舞台にした家族の物語は,「神権政治の拡 大と民主主義の衰退の間で葛藤するこの東南アジアの国が直面している現在の社会政治的 課題とは無関係だ」(Mukherjee 5)と言い切れるのだろうか。関係ないどころか,むしろ 現在東南アジアの国々が直面している社会政治的課題がアジア太平洋戦争後に敷かれた権 力構造と深く結びついているからこそ,日本と植民地主義への関心が再び高まっているの ではないだろうか。}, pages = {35--45}, title = {タン・トゥアンエンの『夕霧の庭』における戦争の記憶 : 和解を探る美化の戦略}, year = {2023}, yomi = {トダ, ユキコ} }