@article{oai:lib.sugiyama-u.repo.nii.ac.jp:00003539, author = {石原, 久代 and 加藤, 千穂}, issue = {54}, journal = {椙山女学園大学研究論集 : 人文科学篇・社会科学篇・自然科学篇, Journal of Sugiyama Jogakuen University. Humanities, Social sciences, Natural sciences}, month = {Mar}, note = {現在,日本では医療技術の進歩や生活環境の改善,少子化の進行などにより高齢者比率 は年々増加している。内閣府による令和2年版高齢社会白書1)によると,我が国の平均寿 命は,2018年現在,男性81.25年,女性87.32年と,ともに前年に比べて男性は0.16年,女 性は0.05年上回った。今後,男女とも平均寿命はさらに延び,2065年には男性84.95年, 女性91.3年となり,女性は90年を超えると見込まれている。65歳以上の人口を男女別に 見ると,男性は1,560万人,女性は2,029万人であり,性比(女性人口100人に対する男性 人口)は76.9であり,男性対女性の比は約3対4となっている。65歳以上の人口のうち, 65~74歳人口は1,740万人であり,うち男性831万人,女性908万人であり,総人口に占め る割合は13.8%であるのに対し,75歳以上人口は1,849万人と総人口に占める割合は 14.7%であり,65~74歳人口を上回っている。さらに,男性は729万人と65~74歳人口よ り減っているのに対し,女性は1,120万人と,65~74歳人口に比べかなり多い。  このように全人口の中で高齢女性の占める割合は多く,データを見ても今後もさらに多 くなる現在の日本において,アパレル業界での消費者のセグメントも大幅に見直す必要が あると思われる。今後はこれまで以上に中高年女性をターゲットにし,これらの世代を 「ファッションを楽しむ消費者」として捉え,美しい着装を目指した中高年女性のための 衣服を充実させていくことは,アパレル市場の活性化にも繋がると考える。  これまで,高齢期の女性の衣服のおしゃれに関する研究は数多く行われており,高岡ら の「年代別にみるおしゃれ意識の研究」2)や西藤らの「中高年女性のおしゃれ意識と規範 意識」3),安永らの「ファッションへの関心と着装行動に関する基礎的調査研究,性別, 年齢,主観的経済状況,性格による差の検討」4),「高齢者における装いへの関心とQOL の関連」5)などがあり,中高年女性のおしゃれ意識は多方面から報告されている。  一方,顔型とネックラインに関する研究では,柴田らの「顔の輪郭とネックラインの関 係性について」6),杉本らの「顔の形とネックラインおよびえりのデザインイメージ」7), 佐藤らの「顔型に似合う服飾要因に関する研究─顔型とネックライン,くりの深さの フィットネス効果について─」8)などがある。しかし,これらの研究は単に顔型との関係 において調和を検討したもので,年齢との関係を検討したものは見当たらない。  また,年齢との調和について検討したものについては筆者らの「女性の若年時と高齢時 の適合服装色の差異」9)があるが,服装色に限られて,デザインには触れていない。  そこで本研究では,高齢女性と若年女性について取り上げ,顔面近くのディテールで印 象に関与しやすいと考えられるネックラインデザインについて服装色を含めた視覚評価実 験を行い,ネックラインデザインが年齢評価に及ぼす影響について検討した。}, pages = {43--51}, title = {ネックラインデザインの調和度に関与する年齢因子}, year = {2023}, yomi = {イシハラ, ヒサヨ and カトウ, チホ} }